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第4回岐阜イノベーション講演会 開催趣旨


予防薬であり感染症対策に有効なワクチンは、通常の治療用医薬品と異なった観点からもベネフィット・リスク(B/R)評価を行わねばなりません。そしてB/R評価は、ワクチンの開発、承認、使用のあらゆる段階の意思決定に、様々なレベルで用いられています。特にリスクが過剰評価されている中で、医学的のみならず社会的、経済的、倫理的にB/R評価を行うことが求められてきており、導入が決定された医療評価技術(HTA)の活用も視野に入っています。一方、新たなパンデミックに対応するためには、新しいワクチン製造や免疫能をコントロールする安全かつ有効なアジュバントなどの技術導入も含めた、短期間での開発、承認が必要です。さらに、発展途上国における感染症対策としてワクチンは非常に有効であり、我が国の国際貢献の一環として官民パートナシップによる基金を介した取り組みがなされていますが、医療環境の整わない場所でもワクチン接種ができる剤形の開発も重要です。したがって過去の経験的判断のみならず、新しい判断基準の設定や柔軟なB/R評価が必要になってくるでしょう。

今後のワクチン開発のあり方を、日本とは異なった制度や評価も活用している海外の事例も参考にしながら、産官学各方面から議論していくべく講演会(国際シンポジウム)を開催したいと考えています。

岐阜薬科大学

グローバル・レギュラトリー・サイエンス寄附講座

特任教授  塚本 桂

特任助教  松丸 直樹

客員教授  竹中 登一


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