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Shinichiro

Student's report 3: GU CERSI/Tufts CSDD forum


What I learned through these forums is “It is really important for basic researchers to focus on not only basic science but also clinical research.” I met various kinds of people such as expert from FDA, medical doctors and clinical researchers. They gave me some new insights and viewpoints which are valuable for me. After my presentation, I spoke with them and I came to know they concerned about the patent of drug. When I performed some experiments, I always think about only the efficacy and the mechanism of one drug. However, I realized that we cannot deliver medicines to patients without concerning about safety, regulation, patent and clinical trial although many basic scientists do not focus on them. Therefore, I would like to proceed with my experiments while considering about other factors such as regulatory science.

Moreover, I realized that my speaking and listening skills in English is poor. I have to try to increase the opportunities to speak with not only non-native people but also native people.

Finally, I really appreciate Professor Katsura Tsukamoto, all participants and Otsuka pharmaceutical co. ltd providing me with good opportunities to acquire new insights and viewpoints.

今回の研修に挑戦するにあたり、「国籍の異なる研究者とのディスカッションを通してコミュニケション能力・ディスカッションスキルを高めること」、「専門領域外の研究者との議論を通じて新しい視点を得ること」の二つの目標を掲げました。

一つ目の目標に対しては、ネイティブの人、さらには異分野の研究者との議論のためにはリスニング力・スピーキング力・語彙力が圧倒的に足りないことを実感できたことは、英語の勉強を続けるモチベーションになりました。グローバル化が進む製薬会社で働くに当たり、英語でディスカッションする能力は必須であると考えますので、今後も勉学に励みたいと思います。

二つ目の目標に対しては、基礎研究者においてもレギュレーションや臨床的視点をもつことの大切さを実感することができました。私は新規病態モデルの確立というテーマを推進していることから、医師、臨床研究者、製薬企業の人達と接する機会が多く、従来から臨床研究やトランスレーショナルリサーチに興味を持っていました。またこれらのバックグラウンドの異なる方々とのディスカッションを通じて、物事を多角的に視ることで研究の質を向上させることができると感じていました。実際に、FDAで承認審査業務に関わっている方、医師、トランスレーショナルリサーチやprecision medicineの研究者など、日頃基礎研究をしているだけでは関わり合うことのない方々とディスカッションをすることができました。その中でも、私が薬効評価を行った薬物の特許に関して質問されたことには驚きました。これまではその薬物が効くかどうか、またどのようなメカニズムで薬効を示しているのか、のみに焦点を当てていました。しかし承認 (=医薬品開発におけるゴール) を取得するためには、その薬物の特許・安全性など多くの課題を乗り越えていく必要があります。これらのことは医薬品開発をすすめる上では当たり前のことですが、基礎研究者が軽視しがちな点です。このような視点を基礎研究の段階から意識していないと、世の中の役に立つことのない、自己満足な研究になってしまう可能性があることに気づきました。このことはGeorgetown大学でお会いしたFDAの承認審査担当の方もおっしゃっていました。彼は個人的な会話の中でFDAの立場から基礎研究者である私に「基礎研究者は臨床研究で用いられている評価項目やレギュレーションに関して知識を持っていて欲しい」、「治療薬と同時にバイオマーカーの研究にも注力してほしい」といったいくつかのアドバイスを下さいました。これからは常に臨床というゴールで何が求められているのか、またそのゴールにたどり着くために越えなければいけない課題について考えながら基礎研究を進めていきたいです。

最後になりましたが、このような新しい視点を得ることができる貴重な機会を与えて頂きましたグローバルレギュラトリーサイエンス寄付講座塚本特任教授、本研修関係者各位、並びに大塚製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。

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